兵庫県 男性|先輩たちの声

なぜ整備士になろうと思いましたか。
ありきたりですが車が好きだったからです。この仕事、車が好きでないと出来ない部分、結構あると思います。
普段どのような業務を主にしていますか。
現在は業務管理です。要するに作業者が今、何の作業をしていて次にどの仕事をやってもらうかを準備・段取りします。入社当初は整備作業を担当し、車検や点検から通常の一般修理をさせてもらうようになってから整備主任者に選任してもらい、1年の実務経験を積んでから自動車検査員資格を取得した後、受け付け作業などを行うフロントマン、工場全体を監督する現在の業務管理を担当するようになりました。おそらくこの流れは、ディーラーで整備士になった方が歩むもっとも一般的な流れではないかと思います。
整備士になって良かったと思ったこと(出来事)又はやりがいを感じる瞬間等を教えてください。
やっぱり難易度の高いトラブルが直った時はうれしかったですね。
自動車整備の仕事で苦労した部分、現在苦労している部分又は悩みなどがあれば教えてください。
今となっては楽しい思い出ばかりですが、当時は難易度の高いトラブルに遭遇することが苦労だと思っていました。直らない時は本当につらかったです。また、大きなものはなかったけれど、小さな整備ミスはちょこちょこあって、その都度自分自身に苛立ちを感じていました。しかし、今となってはそれらの出来事は私の整備士としてのスキルを上げてくれた出来事だと思えるようになりました。だから今は楽しかったと思えることばかりです。
男性から見て、女性整備士へのイメージを教えてください。(良いところ、悪いところ)
昔と違い、女性ドライバーが大変多くなっています。しかし、メカ的なことを知っているユーザーはほとんどいません。ですから整備のことがわかる女性整備士は大きな戦力です。女性は、物腰柔らかく優しく説明できるので、自然と女性ユーザーは女性整備士に話を聞くような雰囲気があります。実際、お客さんの女性整備士の評価は高く、好評で印象もいいようです。個人的な素養も大きく関係していると思われますが、そういったことがユーザーの口から私どもの耳に入ると、会社としても鼻が高いです。
女性整備士がもっと活躍するためには、どうしたら良いと思いますか。職場環境、設備における改善点やあったら良いと思う道具、工具等があれば教えてください。
ずばり、環境ですね。働く工場の雰囲気が良くないと。例えば、私と同期に入社した男性整備士は、半分も残っていません。いろいろ事情はあるのでしょうが、女性整備士が辞めずに楽しく、仲よく働ける環境こそが、女性整備士が活躍できる素地だと思います。
これから整備士を目指す若者のそれぞれ同性に対するメッセージをお願いします。
車は進化していますと昔から言われ、今も言われ続けています。しかし、私が整備士になったころとではその意味は大きく違います。例えば、昔、車は整備しないと乗れなかったし、壊れたら直していました。その車を直すことが勉強でもありました。しかし、今は車が壊れません。逆にいうと、仕事で技術を磨く機会が少なくなっているのです。壊れないクルマを直さなければならない整備士にはより高度なスキルが必要です。整備士が車のことを知っているのは当たり前の話で、接客マナーや保険知識なども絶対に必要であり、重要だと思います。一つのことにとらわれず、より広い知識を持っていただきたいと思います。
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