宮城 男性|先輩たちの声

なぜ整備士になろうと思いましたか。
兄が自動車整備士だった影響が大きいです。小さい頃より機械に触るのが大好きで兄のバイクの修理をよく手伝っていました。父親が電気関係の仕事をしており、高校は工業系の電気科へ進みましたが、電気を勉強するうちに車の構造にもいろいろ電気が使われていると分かり、やはり車が大好きで高校卒業後は地元の自動車整備大学校に進学しました。
普段どのような業務を主にしていますか。
私が勤めている会社は県内に15店舗あります。現在は、お客様から直接「点検・整備」の依頼を受け、お客様へお車の使用方法、メカニックへの作業などのアドバイスをする「フロント業務」の仕事をメインでしています。この他、「自動車検査員」として、国が定めた法律にのっとり、安全・安心に道路を走れるお車かを合否判定する仕事もしております。入社当時は、高校が電気科ということもあり通常の自動車修理等の仕事以外にも、「診断機(コンピューター)」を使用した「故障診断作業」をよく任されておりました。入社して3年後には「整備主任者」という「他のメカニックが行った作業の確認をする」責任者を任せられ、その後、「自動車検査員」という「国の車検場の検査官」と同じ業務を代行できる資格を取得し、幅広い仕事を任せられるようになりました。
整備士になって良かったと思ったこと(出来事)又はやりがいを感じる瞬間等を教えてください。
お客様から、「齋藤さんをお願いします。」と名指しで指名される時が、とても嬉しいです。「直ったよ。ありがとう。」とのお言葉も、お客様から信頼されていると改めて実感できる瞬間です。その信頼を裏切らないように、頑張らなくてはと改めて思う瞬間でもあります。 また、整備士をしていると自動車ばかりではなく、家電等の構造も大体分かるようになり故障しても、大抵の物は自分で修理が出来るようになります。
自動車整備の仕事で苦労した部分、現在苦労している部分又は悩みなどがあれば教えてください。
車が好きで、この仕事に就きましたので、自動車を整備する仕事で苦労していることは、ほとんどありませんが、その他の仕事で苦労をしていることはあります、例えば、お客様から直接お話しを伺うサービスフロントという仕事をしておりますが、接客・クレーム対応が大変です。「予約が入っていない飛び込みのお客さま」の対応にも悩むことがあります。全部引き受けてしまえば、現場作業が混んでしまい、結果お客様をお待たせする時間が増えてしまいます。逆に、断ってしまうとお客様からの信頼を失い、他のお店に行ってしまいます。また、「事務処理」も大変な仕事です。自動車の整備をしても整備の結果を記入しなくてはなりませんし、自動車の検査をしても同様に検査の結果を記入しなくてはなりせん。「整備士」は、車の点検・整備だけではなく、お客様への使用方法や今後の使い方のアドバイスやカーライフ全体の「相談者」としての対応(接客)が重要です。
男性から見て、女性整備士へのイメージを教えてください。(良いところ、悪いところ)
当社の女性整備士は、自分の仕事にプライドを持ち、先輩・上司に対しても「ダメな物はダメ」とはっきり言っています。点検・整備作業については、女性なので男性と比べて体力で劣りますが、その代わりに工具やリフトを上手に工夫しながら、効率的に行い、感心することが多いです。当社は、大型を扱っておりません。他社のように、タイヤ1本100キロ以上もある大型車は女性には体力的に厳しいように思います。
女性整備士がもっと活躍するためには、どうしたら良いと思いますか。職場環境、設備における改善点やあったら良いと思う道具、工具等があれば教えてください。
女性の整備士には、家庭内の事やお子様の事などがあり、「時間管理」が大きな課題だと考えます。「就業時間」以内に、作業を行うために「フロント」での入庫管理や「エア・ツール」「効率リフト」「自動洗車機」などの整備環境の改善が必要です。また、「整備士資格を持った女性」ならではの視点で、お客さまに接する機会をもっと増やしていければと思います。
これから整備士を目指す若者のそれぞれ同性に対するメッセージをお願いします。
車が好きなのであれば、是非、整備士を目指して下さい。整備の仕事ばかりではなく、接客、事務処理、営業等いろいろな仕事が出来る職種だと思います。車に興味が無くても電気が好き、人と係わるのが好きであれば活躍できる職種だと思います。
今後の目標を教えてください。
仕事では、お客様の様々な要望に対応できる、安心と信頼されるメカニックの追求です。プライベートでは、車、機械が好きで自動車整備士となりました。いろいろ勉強をしていく内に他の整備にも興味が沸いてきて、今は、飛行機の構造などにとても興味があり、趣味的に勉強したいと考えております。また、現在、趣味であるバイクを多数所有しておりますが、定年後は、自分でバイク関係の仕事をしていきたいと考えております。
その他
東日本大震災後に会社の電気がまだ復旧していない時、飛び込みでお客様からタイヤパンクの修理依頼がありました。業務多忙ではありましたが、断らずに修理をして差し上げたところ、お客様からすごく喜んでいただき感謝されました。あの震災で整備士の仕事の重要性、現代における車の必要性を再認識いたしました。社会貢献度の高い、プライドを持てる職業だと思っております。
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