「自動車整備士になろう!」は自動車整備士を目指す方々の道しるべとなるとともに、経営者等に新しい視点を提供し、業界のイメージ改革を図るための取組です。

先輩の声 富山県 女性

なぜ整備士になろうと思いましたか。
小さい頃から車が好きで、おもちゃはすべて車。人形には見向きもしなかった。子供の時、母に高岡の大和(デパート)へ連れて行ってもらい、屋上の遊園地で100円のバッテリーカーに乗るのが大好きで、帰りに車のおもちゃを買ってもらえば大満足していた。4歳の時に父が脱サラをして今の整備工場を始め、寝るのも工場の中みたいな暮らしで、父と一緒に車に乗って、すれ違う車の車名あてをしていた。両親は、工場を継がせる気はなく、自由にして欲しいと思っていて(父は自分が好きで始めたことだから自分1代でなくなってもいいと言っていた)、自分でも幼稚園の先生になりたくて、高校卒業の時には保育専門学校に入学するまでになっていたが、店に来るお客さんたちに、前々から「この工場をどうするの?」と言われていたこともあり、保専を蹴って高山短大へ入学した。母は、女の子だし好きなことをやってお嫁に出ていってほしいと思っていて、高山短大の入学式では泣いていた、ということもあった。今思えば、やっぱり車が好きだったということかな。
普段どのような業務を主にしていますか。
オイル交換とかの仕事。主には、店に来るお客さんの話を聞いて、困っていることや不具合についての相談に乗っている。
整備士になって良かったと思ったこと(出来事)又はやりがいを感じる瞬間等を教えてください。
店のお客さんの紹介で来店した人が、最初は自分を見て「男の整備士はいないの」と言われたが、何回か来店するうちに自分を信用して、相談を持ちかけられたり、名指しで修理を頼まれたりすることがあり、その時はとってもうれしい。女性のお客さんで内気な人だと、男性整備士に言えないようなことを自分に相談してもらえ、それが解決した時に喜んでいただけると、この仕事をやっていて良かったと思う。専門用語で話されて話がわからなくなっているお客さんに、そのお客さんの立場に立ってわかりやすく話をすると納得してもらえる。また、入庫の時にどこの故障かわからないことがあった時に、自分が見て故障箇所を発見し治った時、お客さんに喜んでもらえるのがうれしい。
自動車整備の仕事で苦労した部分、現在苦労している部分又は悩みなどがあれば教えてください。
最初、ディーラーに就職した時に女性一人で、「あなた一人のためにロッカーとか更衣室とか用意できない」と言われ、着替えする場所にも困ったことがあった。男の人と一緒に仕事をするので、重いものを持ったりとか、インパクトも重量があって、使うのが大変だった。
男性整備士に比べ、女性整備士が向いていると思う作業はどういった内容だと思いますか。
女性が受付すると、お客さんには「なんでも聞いてもらえる」感があって、男性では話せないようなこともいろいろと話してもらえる。中には潔癖性の人もいて、ハンドルとか汚い手で触って欲しくないとか、室内も気をつけて欲しいとかいう人には、女性の方が向いているのではないか。また、運転席周りの整備などは、女性の整備士さんに任せようと思う人がいるのではないか。
女性整備士がもっと活躍するためには、どうしたら良いと思いますか。職場環境、設備における改善点やあったら良いと思う道具、工具等があれば教えてください。
プライベートが守られるような職場環境(トイレ、ロッカー、休憩室等)があれば、もっと働きやすくなるのではないか。ジャッキやインパクトなど、女性にも簡単に動かせるように軽く、使いやすくしてもらいたい。また、作業指示なども強い口調ではなく、少し気を遣ってもらいたい。
これから整備士を目指す若者のそれぞれ同性に対するメッセージをお願いします。
自分に負けそうになった時に、もう少しは頑張れるかもしれないと思って、すぐ辞めるのではなく、頑張って続ける努力をして欲しい。
今後の目標を教えてください。
競争は激しいけれど、なんとかこの仕事を続けていけたらいいと思っている。もっと若い人も補充して、工場を活性化し、細く長く続けてやっていきたい。
その他
なにかの研修で「コンビニより整備工場の数の方が多い」と聞いた。コンビニですらつぶれているところがある中で、整備工場も厳しい環境にあると思う。何で“うち”のお客さんが“うち”を選んで来てくれるのかをもう少ししっかり考えて、本当に選んでもらえるお店になれるように頑張っていきます。

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